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 好評文庫シリーズ


新刊 事件ルポ『43回の殺意』

二〇一五年二月二十日、神奈川県川崎市の多摩川河川敷で十三歳の少年の全裸遺体が発見された。
事件から一週間、逮捕されたのは十七歳と十八歳の未成年三人。
彼らがたった1時間のうちに、カッターの刃が折れてもなお少年を切り付け負わせた傷は、全身43カ所に及ぶ。
そこにあったあまりに理不尽な殺意、そして逡巡。
立ち止まることもできずに少年たちはなぜ地獄へと向かったのだろうか。
インターネットを中心に巻き起こった「犯人捜し」の狂騒。
河川敷を訪れた1万人近くの献花の人々の「善意」。
同じグループで「居場所」を共有していた友人たちの証言。遺族の「涸れることのない涙」
浮かび上がる慟哭の瞬間。


小説『世界で一番のクリスマス』
1980年代にネオンを輝かせていた上野界隈のフィリピンパブ。
父親の経営する店の人気者だった姉は、AV女優として成功したけれど…
風俗という“闇の世界”に生きて、それでも光を求める女や男たちの物語。

ここ十数年で風俗業界も大きく変わりました。
かつて女性が生きるための最終手段だったものが、いまや普通の貧困≠ノよって、生活費を得るために体を売るようになっているのです。過酷さの質が変わったのかもしれません。
女性用デートクラブ、無許可営業のデリバリーヘルス、廃墟と化したラブホテル、風俗嬢の駆け込み寺となるクリニックなどを舞台に、男女のせつない心情の遍歴を、丹念にたどりながら見つめています。
表題作の主人公は、AV女優の姉を持つシングルマザー。上野駅ホームで撮影した本書のカバー写真にも協力してくれた伝説の元AV女優・麻美ゆまに、石井光太が子供時代の話を直に聞いたことから生まれた作品です。他、「午前零時の同窓会」「月夜の群飛」「鶯の鳴く夜」「吉原浄土」を収録。
雑誌『オール読物』の連載を単行本化。
ルポ『世界の産声に耳を澄ます』
  世界の人々は、どんなお産をしているのだろう。
いかに子供を育てているのか。
そんな疑問を抱いた著者は、アジア、中米、中東、アフリカと世界各国を回る。

先住民族、代理母出産、HIV感染者、アルビノ、内戦地……
過酷な環境の中で、人はなぜ異性と交わるのか。
子供を産むのか。
いかに育てるのか。
そして、彼らにとって、子供とはどういう存在なのか。
世界の非情な現実の中でも、日々、生まれる新たな生命を見つめるルポルタージュ。

1、ミャンマー 『流浪の首長族』 2、 グアテマラ 『秘境に消えて』 3、 ホンジュラス 『嬰児の川』『妊婦の家』 4、 フィリピン 『ミルクとココナッツ』 5、 タイ 『子宮貸します』  6、 シリア/ヨルダン 『戦場で産む』『砂に描く絵』 7、 タンザニア 『アフリカの白い精霊たち』  8、 スワジランド 『HIVの王国』 9、 スリランカ 『家庭の味』
小説『砂漠の影絵』
 
2004年、イラク・ファルージャ。
テロリスト、人質、救出する日本人。
実際の出来事をヒントに、三つの物語が交錯する小説。

“首切りアリ”率いるイスラーム武装組織「イラク聖戦旅団」に5人の日本人が拉致された。
アリたちの要求は、自衛隊のイラクからの即時撤退。
しかし日本政府はこの要求を突っぱねる。
日本国内では、人質の「自己責任論」が巻き起こり、処刑の期日は刻一刻と迫ってくる……。

テロリスト集団、彼らはいったい何を考え、何を目的にこのような組織となったのか?
日本人被害者、テロリストの両方の立場から描かれる、現実にギリギリまで肉迫したストーリー。
闇に包まれた身代金交渉の実態や、イスラーム過激派組織の内情、テロリスト一人ひとりの実人生。
そして戦争から遠く離れた私たち日本人の生き様が、鮮明に炙り出される!戦争とは、家族とは、命とは何か。

―最強度の覚悟をもって読むべき、著者渾身の傑作長編小説。


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