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 好評文庫シリーズ


小説集『世界で一番のクリスマス』
■タイトル
『世界で一番のクリスマス』(文芸春秋)


1980年代にネオンを輝かせていた上野界隈のフィリピンパブ。
父親の経営する店の人気者だった姉は、AV女優として成功したけれど…
風俗という“闇の世界”に生きて、それでも光を求める女や男たちの物語。

著者が直接、麻美ゆまから子供時代の体験を聞いてインスパイアされた表題作。
他、「午前零時の同窓会」「月夜の群飛」「鶯の鳴く夜」「吉原浄土」を収録。
雑誌『オール読物』の連載を単行本化。

ここ十数年で風俗業界も大きく変わりました。
かつて女性が生きるための最終手段だったものが、いまや普通の貧困≠ノよって、生活費を得るために体を売るようになっているのです。過酷さの質が変わったのかもしれません。
『世界で一番のクリスマス』で、石井光太が描いているのは、東京・上野界隈にある風俗業界で必死に生きようとする女と男たち。
女性用デートクラブ、無許可営業のデリバリーヘルス、廃墟と化したラブホテル、風俗嬢の駆け込み寺となるクリニックなどを舞台に、男女のせつない心情の遍歴を、丹念にたどりながら見つめています。
表題作の主人公は、AV女優の姉を持つシングルマザー。上野駅ホームで撮影した本書のカバー写真にも協力してくれた伝説の元AV女優・麻美ゆまに、石井光太が子供時代の話を直に聞いたことから生まれた作品です。


ルポ『世界の産声に耳を澄ます』
世界の人々は、どんなお産をしているのだろう。
いかに子供を育てているのか。
そんな疑問を抱いた著者は、アジア、中米、中東、アフリカと世界各国を回る。

先住民族、代理母出産、HIV感染者、アルビノ、内戦地……
過酷な環境の中で、人はなぜ異性と交わるのか。
子供を産むのか。
いかに育てるのか。
そして、彼らにとって、子供とはどういう存在なのか。
世界の非情な現実の中でも、日々、生まれる新たな生命を見つめるルポルタージュ。

『物乞う仏陀』でデビューして以来、
ノンフィクション作家として第一線で活躍する著者の7年ぶりの本格海外ルポ。


1、 ミャンマー 『流浪の首長族』 2、 グアテマラ 『秘境に消えて』
3、 ホンジュラス 『嬰児の川』『妊婦の家』  4、 フィリピン 『ミルクとココナッツ』
5、 タイ 『子宮貸します』  6、 シリア/ヨルダン 『戦場で産む』『砂に描く絵』
7、 タンザニア 『アフリカの白い精霊たち』  8、 スワジランド 『HIVの王国』
9、 スリランカ 『家庭の味』
小説『砂漠の影絵』
  2004年、イラク・ファルージャ。
テロリスト、人質、救出する日本人。
実際の出来事をヒントに、三つの物語が交錯する小説。

“首切りアリ”率いるイスラーム武装組織「イラク聖戦旅団」に5人の日本人が拉致された。
アリたちの要求は、自衛隊のイラクからの即時撤退。
しかし日本政府はこの要求を突っぱねる。
日本国内では、人質の「自己責任論」が巻き起こり、処刑の期日は刻一刻と迫ってくる……。

テロリスト集団、彼らはいったい何を考え、何を目的にこのような組織となったのか?
日本人被害者、テロリストの両方の立場から描かれる、現実にギリギリまで肉迫したストーリー。
闇に包まれた身代金交渉の実態や、イスラーム過激派組織の内情、テロリスト一人ひとりの実人生。
そして戦争から遠く離れた私たち日本人の生き様が、鮮明に炙り出される!戦争とは、家族とは、命とは何か。

―最強度の覚悟をもって読むべき、著者渾身の傑作長編小説。
ルポ『「鬼畜」の家 わが子を殺す親たち』
  「死んだ犬を捨てた荒川に、次男も捨てた……」
次男をウサギ用ケージに監禁、窒息死させ、次女を犬の首輪で拘束した足立区の事件をはじめ、虐待する親たち、三代までさかのぼり、その生育歴にまで迫る、戦慄のルポ!

「鬼畜」と呼ばれた親たちは、なぜ幼いわが子を殺すにいたったのか。
親たちが思い描いていた家庭とは何だったのか、親と子の間にあった愛とは何か。
子供たちの遺体は、なぜ長い間発見されずに放置されつづけたのか。
事件を三代までさかのぼった時、そこに見えてくる物語はいかなるものなのか
三つの重大事件からなる、オムニバス事件ルポの決定版。
家庭という密室で、子供たちは、こうして殺されていく。


・本書に収録されている作品
「厚木市幼児餓死白骨化事件」(ネグレクト)
「下田市嬰児連続殺害事件」(嬰児殺し)
「足立区ウサギ用ケージ監禁虐待死事件」(身体虐待)


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